オーストラリア市場レポート 2010年8月12日
Sydney, 2010年8月12日, AEST (ABN Newswire) - 世界の各市場が大規模な損失に苦しみ、全主要市場指数が大幅に下落したことを受け、今朝のオーストラリア株式市場は値を下げて取引を開始した。
開場直後、 S&P/ASX200 指数は1.48%下落し4,389.5、全株指数は1.5%下落し4,412.7となった。
経済ニュースでは、オーストラリア統計局による7月の労働力データが発表される予定で、約2万件の新規雇用創出からこの割合は引き続き5.1%で横ばいとなるものと見られている。 Melbourne Institute は8月の消費者インフレ予測調査と消費者失業率予測調査を発表する。
企業ニュース
Leighton Contractors Pty Limited は Vestas (CPH:VWS) との共同事業体において、ビクトリア州南西での10億豪ドルの Macarthur 風力発電所開発に向け、 AGL (ASX:AGK) と Meridian Energy のジョイントベンチャーから契約を獲得した。 Leighton Holdings Limited (ASX:LEI) の完全子会社である Leighton Contractors Pty Limited は、同工場の設計、構築、電気・機械・土木工事業務のエンジニアリング・調達・建設に取り組む予定である。南半球最大の風力発電所計画である Macarthur 風力発電所は最大420メガワットの電力を生み出す予定で、これはビクトリア州の平均的な住宅約22万戸へ毎年電力を供給できる数字である。同風力発電所の第1段階部分は2012年5月の完成が見込まれており、プロジェクト全体の完成は2013年初旬となる予定である。
Qantas Airways Ltd (ASX:QAN) は2010年6月30日までの税処理前基本年間利益3億7,700万豪ドルを報告、これは前年同期比で3倍超となった。ビジネス部門・レジャー部門での国際的な需要と収益は引き続き拡大、国内でのビジネス需要も向上している。同グループの補完的な2航空会社である Qantas と Jetstar は前会計年度において両社とも黒字となった。 Qantas Airlines の国内および国際事業が成長を続ける中、 Jetstar はオーストラリア・アジアにおける低価格帯大手航空会社の1社としての地位を固めた。また同グループは航空機への大規模な投資を実施、2011年会計年度において9.6%の定員拡大を見込んでいる。今後の10年に向けて Boeing 787 Dreamliner や A380s を含む約160機の新航空機が発注済となっている。
オーストラリア最大の電話通信企業 Telstra Corporation Limited (ASX:TLS) は今日、2010年6月30日までの年間決算報告を行った。同社の年間利益は4.7%減の38億8,000万豪ドル、収入は2.3%減の249億豪ドルとなった。これは主に固定回線収益での8%の減少によるものである。同社の収入増加部門のうち好調であった携帯データは収益21.7%増、ワイヤレスブロードバンド収入は34.1%増加し7億8,700万豪ドルであった。各家庭からの固定ブロードバンド収入の成長はこれに比較すると非常に鈍い0.9%、携帯収入は6.4%増となったが、これらの増加は固定回線サービスにおける減少分ほど大きくは無かった。
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